「もったいない」をなくし、静脈産業から経済に貢献する
「え、まだ使えるのに…」
大分県の田舎から、仕事をしに大阪に上京したてのときの衝撃は今でも覚えています。田舎ではまだ着れる服が、なんのためらいもなく捨てられているのです。服だけではありません、家電製品や家具、都会ではただ「ゴミ」として捨てられるものを田舎に持って必要な人に配ったらとても喜ばれました。都会では「価値がない」ものとして捨てられるものが、田舎では重宝がられて「価値がある」ものになったのです。これが私の原体験です。
それからエコビジョンを創業し、『静脈産業』と呼ばれる業界に通算で約30年携わってきました。三方良しの精神で、すべての関係者が喜ぶ状態は何かを大事にしながら、一つ一つの仕事や提案をコツコツ積み重ねてまいりました。
新しい物作りを担っている企業、いわゆる『動脈産業』に従事している方々も、自分たちが作ったプロダクトが販売されたあと、どう処理されていくのか深く理解されている方はそんなに多くない印象です。私はそれでいいと思っています。餅は餅屋。創るのが得意な人は創ることに集中し、片付けが得意な人は片付けることに集中する。得意なことに注力することが、経済発展に繋がります。
今後とも人の創造性がより発揮されるために、静脈産業のプロとして新しい価値のマッチングにチャレンジしつづけていきたいと思います。静脈産業はまだまだ伸びしろがある業界です。
・IT・AI等の新しいテクノロジーの活用による廃棄業務の効率化
・海外販路の拡大による新しい価値のマッチング
・そもそもゴミが出ないような生産フローの構築
・販売拡大のための流通設計
などなど、アイデア次第でいくらでもチャンスがあります。
私達は食べるときに、そのいのちに感謝し「いただきます」といいます。この地球の大切な資源が「もったいない」とならないよう、そのいのちを最大限全うできるような社会にしていくために我々はチャレンジし続けます。
昨今ではSDGsなどの社会課題解決に向けた施策も企業責任として注目されるようになりました。1社では微力なことも、協力することで出来ることがたくさんあります。お力になれそうなことがございましたらお気軽にお声をかけてください。